初めてのホームステイは悲しかった

 

私が初めてホームステイを経験したのは、大学時代。約7年前。

以前も少し紹介したけれど、お世話になったのはオーストラリアの母子家庭。

 

 

同じゼミのクラスメイト10名程度とオーストラリアの地に飛び立ち、

空港からバスで通う学校に連れていかれ、それぞれのホストファミリーを待つ。

 

自分のホストファミリーの迎が来たら、挨拶もなしにすぐに車に乗り各家庭へGO。

 

 

それまでの海外経験は、中学の時に家族旅行で行ったシンガポールのみ。

もはや右も左もわからない、何もできない人間だった。

 

家についたのはお昼1時ごろ。着いてすぐにお昼ごはんを用意してくれた。

お昼ご飯は、目玉焼きの乗っているトースト。ラピュタかよ。

 

知らないお宅で、英語で何言ってるかわからんし、緊張感マックス。

トーストの味しない…もともと味付けが薄かったのと緊張で余計味しない。

口の中がパサパサになりながら、水で流し込みながら食べた。

 

食べ終わったらスーツケースの中身を出して、生活の準備。

って言ってもそんなにすることはなかった。

 

 

しかしここで困ったのがパソコンである。

機械の設定にめっぽう弱い私。

インターネットってどうやって繋ぐんだ?パスワード?Wifi? 有線・無線?はぇ?

 

大学で一人暮らしを始めた時は、

業者の方がすべてセッティングしてくれたため、何もしなかった。

パソコンの操作はできるものの、最初の設定についての知識ゼロ。

 

 

とりあえず持っている線を、繋げそうなところにつないでみる。

ここのお宅はインターネットは無線アクセスだたので、

いつも使っていた有線のコードはつなげるところがなかった。

 

無線であれば何もせずともインターネットに自動的につなげると思っていたのだが、

「インターネットがつながっておりません」の表示。

もちろんその表示は日本語。ホストファミリーは読めない。

 

 

・・・・

 

 

どうする、俺!!

 

 

 

ホストマザーは「は~」とため息。余計焦る私。

でも何も手掛かりがない。知識がない。NANI MO DEKI NAI

 

と、ホストマザー

「電話で聞いてみましょう」本気で言うてる?この人・・・・???

 

私に、ゼミのクラスメイトのリストを出すように指示。

そこには各ホストファミリーの連絡先ものっている

 

ホストマザー「どの子が友達?」

 

我「(指をさす)」

 

ぴっぽっぱ・・・プルルー

 

ホストマザー「Hi, ~~~....(唯一聞き取れた単語)poor English....」

 

今プアーイングリッシュって言ってたけど完全に私のことやん。

poor(乏しい)English(英語)・・・英語に乏しい・・・

 

「この子英語全くできんのよ」・・・って・・・悲しすぎる発言に余計落胆した。

あぁそういう目で見られているのねすでに・・・ヘコむ。

 

 

「はい」と、受話器を渡される。

電話の先は、私がリストの中で指をさした友人だった。

 

 

その子に聞いてもわからんやろうし、

その子も新しいお家についたばかりでいっぱいいっぱいやろうし、迷惑やろ・・・・・

と思いつつも電話に出る

 

我「もしもし、ごめんな。インターネットのつなぎ方わからんくて・・・

ていっても電話じゃわからんよな。なんか急に電話で聞いてみって言われて。

やっぱわからんか。うん。ごめんな忙しいのに…」

 

 

インターネットのつなぎ方は、わからなかった。

これ以上迷惑をかけるわけにはいかんので、「もうちょっと色々やってみる」

と言って、自室にこもって試行錯誤してみることにした。

 

 

インターネットがつなげないから調べられない。

ケータイもインターネットがつながらない(Wifiとかもわからなかった)。

聞く人もいない。

 

 

こぼれる涙・・・止まらない涙・・・・ちょっと声も漏れる。

私何してんねやろ?なんで留学なんて選んだんやろ?もう帰りたい。

 

 

出発前に友人からもらった写真アルバムを見て落ち着こうとする。

やっぱ日本におればよかった・・・・・・

 

 

 

パソコンがつながっていないだけである

 

 

 

それから20分くらいたったときに、ガチャっと自室のドアが開いた。

ホストマザーだった。

「お腹すいたでしょ」と、バナナ一本とチョコチップクッキーを渡された。

 

たぶん私が部屋で泣いてるのも気づいていた。

ホストマザーが来た時には涙はもう乾いていたが(少し目元は赤かったかも)

 

「こんななんもできない自分でごめん・・・」申し訳ない限りだった。

 

 

結局夕食を食べ、19:30ごろにはシャワーも浴び、何もすることがなくなった。

本当に何もすることがない。

 

連絡手段なし

インターネットなし

テレビなし

会話相手なし(ホストファミリー・ルームメイトは各部屋へ)

本なし

 

でもこんな早い時間に寝付けるはずもない。

疲れているはずだが、眠くなかった。

 

インターネットのつなぎ方がわからないまま1週間。

その一週間の夜はたいへん苦痛だった。なんせ暇ひまヒマ。

 

 

そして決意した。一度通っている学校にパソコンをもっていって誰かに聞いてみよう。

わかるかわからんけど。

 

 

私が通っていたのは大きい大学の中にある、留学生専用の施設。

受付の人にダメもとで聞いてみよう、と友達を連れて行ってみた。

 

話しかけたのは金髪のお兄さん。

我「I can't use Internet」の一点張り。ボキャブラリーありません。

 

なんか英語でいろいろ聞かれるけど全く理解ができない。

当時の英語力は中学生程度である。

金髪のお兄さんも簡単な英語で話してくれようと頑張っているがまったくわからない。

 

 

やっぱりここでもわからんよな…もう無理か…と絶望していると、

 

「(日本語で)ここにWi-Fiのスイッチがあってね~」カチッ

 

 

!!!!!

 

 

金髪のお兄さんが日本語話しだしたYo???

そして一瞬にしてインターネットの問題が解決したのである。

 

インターネットがつながらなかったのは、

Wi-Fiのスイッチがオンになっていなかったから。ただそれだけだった。

なんと・・・・

 

そして金髪のお兄さん

「ここでは英語しかしゃべっちゃだめだから、日本語をしゃべれるのは内緒ね!」

 

なんやねんしゃべれるなら最初からそうしてくれや・・・・

とは思ったが、日本語で甘やかさないという生徒のためを思って

英語で解決しようとしてくれたお兄さんにマジ感謝。

 

 

こうして、夜を退屈に過ごすことも無くなったのである。

 

 

 

なにごともはじまりはこんなもんである

 

 

さぶお