どす黒梅酒

 

ある日見つけたんです。

 

 

パントリー(食料入れとく棚)の一番下の段に、やたらと大きなビン4つ

 

 

それぞれ白いビニール袋に包まれていた。

しばらく放置されていたのだろう、ほこりが被っている。

 

扉もあって閉塞的な場所なのにほこりが積もってるくらいだもん、

そうとうイジられずにいたのがわかった。

 

 

あぁこれは知っている、確実に梅酒じゃん

 

 

 

 

「・・・・・・君のような勘のいいガキは嫌いだよ」

 

 

 

ビニール袋を恐る恐る開いてみると、どす黒い液体がビンの7割くらい入っている。

CMでよく見たチョーヤ梅酒みたいな透き通った感じなど一切なく、

ただただ黒い、黒い、黒い。

 

 

 

昔、母が何度か家で梅酒を作っていたのは記憶にある。

なんだか大きいビンに、梅と氷砂糖とか色々入れて作ってた。

 

 

しかし、それを飲んでいる姿は見たことがなかった。

 

 

 

母に梅酒の存在を知らせ、

ついでに「梅酒作っとるのは見たことあるけど、飲んどるの見たことないけど」

っていってみたら、

 

 

 

「梅酒飲まんもん」

 

 

 

だそうです。作ったら責任もって飲めや

 

 

今の家に引っ越す前はスーパーで梅酒を作る材料一式を買って作っていたが、

今の家には梅の木がある。そして今現在梅がなっている。

 

 

 

それを見た母「これ収穫したら梅酒つくろかな」

 

 

 

いやいやいや、それ作ってもあんた飲まんやん・・・

 

私も梅は梅干し以外は食べられないので、いらないです。

お酒の中でも梅酒は特に苦手な味なので・・・

 

 

 

そして、そのどす黒梅酒たちを見つけてしまったからには、

見過ごすのも気分悪いので、処分することに決めました。

 

 

こういう時は思い切りが肝心。

母は「また今度ちゃんと捨てる準備してからでええやん」って言ってたけど、

今を逃したら一生せんのはわかってたので、強行突破

 

 

 

マスクして、ビニール袋といらないざるをもって、外の流しへ。

 

 

 

4つ重たいビンを運びましたよ。

その間は母、財布の中のいらないポイントカード整理。手伝えや

 

 

 

 

1つ目は平成11年に漬けたもの。ブランデー漬けと書いてあった。

 

ビンのふたを開けると強烈なブランデーの香り。

強いお酒特有のあの匂いで(苦手)私の心を折りにかかる。

ざるに中身を全部開けると、最後にゴロゴロとしなびた梅が現れた。

とってもまっ黒!!!!!!あっぱれ!

 

あぁくさい・・・・

 

 

 

2つ目は製造日などは記入していなかった。

これも真っ黒なので何かはわからないがたぶん同じだろうと思って蓋を開けた。

同じにおいがした。臭かった。

 

 

3つ目は梅ジュースと書いてあったが、○○○酒(名前忘れた)と書いてあったので、

ジュースではなく酒だったのかもしれない。

これは平成17年だったかな?ブランデーのより臭いはきつくなく、

中の梅もプリプリとまるかった。

 

 

 

4つ目も製造日は記入してなかった。

しかし流してみて、これが一番古いものだと確信した。

もう、あれはドリンクではなく、タレだった。トロミはんぱなかった。

もうそのころには鼻がマヒしてたので、においは特に何も感じなかった。

 

 

別に洗剤とかを捨てているわけじゃないのに、

なんだか環境を汚染しているようで、いたたまれない気持ちになった。ごめん。

 

 

 

梅酒って長く漬けた方がおいしいとか聞いたことがあるし、

もしかしたらあの梅酒たちも、色は最悪だったが、

まだ飲めるものだったのかもしれない。

 

むしろ熟成されてめっちゃおいしくなってたかもしれない。

 

 

 

飲まんけど。

 

いくらなんでも、あんなどす黒いものを飲んでみようなんて思わないわ~。

見た目って大事。ホント大事。

もったいないと思うなら飲んでくれ。ただであげるから。

 

もうないけど。

 

 

 

そして母はもう梅酒を作らないでお願いします

 

 

 

さぶお